まだかまだかと思っていた桜も散り始め、桜吹雪の中を通勤しています。
クリニック周辺には、たくさんの桜の木があり、特にお花見に行かない私ですが、一番好きなこの季節を十分に楽しんでいます。

そんな今日この頃、思い出すのは開院準備が本格的になってきた一年前のことです。
同じ季節に同じ道を何度も通っていたはずなのに、桜を見た記憶がほとんどなくて、あれれ?という感じ。

当時を思えば、色々なことが一気に押し寄せてきて、心身ともに余裕がなく、いっぱいいっぱいだったのでしょうか。
そして、そんな自分に気づくことも、綺麗な花を咲かせて散っていく桜を心に留めることもなく過ごしていたんだなーと。

先日、私の大好きなアーティストがTwitterで「桜、勤勉、平和。日本の自慢です。散りゆく桜を仰ぎつつ。」と綴っていました。

それを読んで、この季節にこの風情を感じられる心と環境を持った私たちは素晴らしいなーと思ったのですが、それも平和があってこそ。

その「平和」は、もちろん世界平和ではあるのですが、そんなに大きな平和だけではなく、自らの心身の平穏や、自分にとって大切な人々が平穏無事であるという、近くて小さい、でもとても大切な「平和」も意味していると思うのです。

そういう小さな平和を大切にして、日々心を平らかに、年々の桜を心に刻みたいものです。