半年更新しないうちに、2017年も明けてしまいました。
これまでで一番あっけない年明けを迎えてしまったようです。
子供の頃に比べると、時間の流れるスピードがどんどん速くなるというのは、誰もが実感していることだと思います。
やりたいこと、やるべきこと、やるべきではないのにやってしまうこと等々に追われて、あっという間に一日が終わってしまいます。
本当は、時間の流れるスピードは万人に等しいはずなのに。
二年下の大学水泳部の後輩を失いました。
とても優秀な医師で、何に対しても真面目で手を抜かず、優しくて本当に素敵な女性です。
闘病していたなんて、何も知りませんでした。
数年前に、学会に向かう東京行きの飛行機の中で、偶然隣り合わせの席になりました。
久しぶりの再会でしたが「すみません、眠ります」と律儀に私に断って眠る、彼女の疲れた姿が心配でしたが、頑張っているんだなぁと、むしろ頼もしく思っていました。
それ以来会うこともなく時間が経過し、几帳面な筆跡の年賀状で近況を確認するのみでした。
突然届いた悲しい知らせで、訳も分からず、ただ ひと目会いたいという思いで、お別れに伺いました。
いつもと変わらない穏やかな表情でした。
私が、何かに追い立てられるように過ごしている時間を、彼女もきっと同じように過ごしていると思っていたのに、そうではなかった。
この悲しみと衝撃は何を意味しているのかと、昨日からずっと考えています。
きっと答えは見つからないし、ひとつではないでしょう。
普段疎遠にしているのに、何とか連絡を取ろうとしてくれた後輩が二人もいました。とても嬉しくありがたかったです。
今日もこれからも私にできることは、自分の人生を少しでも満たすべく、一歩一歩先へ進むことだけです。
失って初めて気づくものの、何と多いこと・・。